オプトアウト

オプトアウトとは

 臨床研究のうち、研究対象者への侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、既存の試料のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、各研究対象者から必ずしも直接同意を得る必要はありません。しかし、研究の目的を含めて研究内容の情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。このような手法を「同意撤回(オプトアウト)」と言います。治療に使用しないことが決定した配偶子などの研究利用について、同意撤回されたい場合には、オプトアウトを行っていただくことができます。

本同意は患者さんの自由意志によるもので、原則として不同意の意思表示がない場合にはご同意いただいたものとして診療情報・試料等を研究・教育に使用させていただきます。なお、一度同意された後でも随時撤回でき、ご同意頂けない場合でも診療上の不利益を受けることは一切ありません。 各研究への協力を希望されない場合、およびオプトアウトご希望の場合、ご質問などにつきましては、下記の問い合わせ先までご連絡いただくか、当院窓口にお申し出いただき、不同意確認書にご署名の上、ご提出をお願いいたします。

オプトアウトに関するお問合せ

厚仁病院産婦人科生殖医療部門:0877-85-5353


研究情報


1.反復体外受精・胚移植不成功例、習慣流産例、染色体構造異常例を対象とした
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究

【研究目的】
PGT-A の有用性を実施施設からのデータを用いて検討します。
【研究方法】
本研究は PGT-A の有用性を検討するために、研究参加を希望する症例に対して PGT-A を行い、同時期に同じ施設で行われた PGT-A 非実施周期における臨床成績と比較検討する多施設共同研究です。尚、我が国では ART 実施施設は全施設登録されており、各施設で行われた採卵周期および胚移植周期は、全て周期毎に日本産科婦人科学会 ART データベースに登録されています。本研究に参加する ART 施設においてオプトアウトを行い、通常の ART を実施した症例の中から、PGT-A 非実施例における妊娠率、流産率を集計します。

2.思春期・若年がん患者等を対象とした
日本がん・生殖医療登録システムによる治療成績解析

【研究目的】
治療のために妊孕性(にんようせい:精子、卵子など子どもを持つための細胞や機能)が損なわれる可能性があるがん患者さん等に対して、精子・卵子の凍結などの妊孕性温存に関するカウンセリングや治療のための医療体制の実態を把握し、10-20 年以上の長期間にわたってがんや妊娠の成績を追跡・解析し、医療体制や治療成績のさらなる向上に結び付くよう、患者さんのデータベースを作成していくことが目的です。このデータベース作成のために、日本がん・生殖医療学会が中心となり、全国の妊孕性温存実施施設などが協力して、データ集計することとなりました。提供されたデータを毎年集計解析し、有用な解析結果をホームページ等で公表して、全国のがん患者さんや治療施設が利用できるようにします。

3.末梢血NK細胞によるGM-CSF産生と体外受精・胚移植におけるGM-CSF加胚培養液使用による治療成績との関連性の検討
【研究目的】
体外受精・胚移植施行患者において、GM-CSF加胚培養液( SAGE 1-Step™ GM-CSFⓇ )の効果を末梢血のNK細胞が産生するGM-CSFとの関わりから明らかにすること。
【実施期間】
2021年7月20日から 2021年8月31日 まで 胚盤胞移植をされる方
【実施場所】
兵庫医科大学病院生殖医療センター バンク等への試料 ・情報提供のみ
【研究代表施設】
兵庫医科大学 研究の遂行・統括、解析、血液データの測定
【研究概要】
①採血およびGM-CSF加胚培養液 使用の双方について同意を得た群(GM-CSF治療群)、②採血のみについて同意を得た群(対照群)の二群にわける。 体外受精・胚移植は通常の方法で行う。胚移植時に末梢血を採取し、リンパ球浮遊液を作成したうえ で、NK細胞表面マーカー(CD16、CD56、NKp46)、T細胞表面マーカー(CD3、CD4)およびサイトカイン 産生(GM-CSF、IFN-γ、TNF-α)をフローサイトメトリーにて測定する。
本研究の対象者に該当する可能性のある方で、診療情報等を研究目的に利用されることを希望されない場合は、受付までお問い合わせ下さい。